画像・動画モデルは、言語モデルとは測り方が違います。見積もるべきコンテキスト長はなく、動くかどうかを決めるのは、ComfyUIが工程ごとに読み込むファイルのサイズと、作業用に残るメモリです。以下の数値はすべて、そのファイルから求めています。ここに挙げた15モデルのうち、24GBのGPUでComfyUI公式テンプレートの一式を余裕をもって読み込めるのは10モデル、そのGPUで使える最小のファイルなら13モデルです。
全モデルの比較
ComfyUI公式テンプレートが最も大きい工程で必要とする容量の順に並べています。「最小のGPU」は、このサイトに載せているGPUのうち、テンプレートの一式を余裕をもって(メモリの85%未満で)読み込める最小のものです。
| モデル | 種類 | テンプレートのピーク | ダウンロード | 最小のGPU | 24GBの場合 | ライセンス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Anima | 画像 | 4.4GB | 5.6GB | RTX 5070 | BF16 | 非商用 |
| FLUX 3 Image Klein · Klein(蒸留版) | 画像 | 6.7GB | 17.8GB | RTX 5070 | BF16 | 非商用 |
| MOSS-Image · SFT | 画像 | 7.3GB | 13.0GB | RTX 5070 | BF16 | Apache 2.0 |
| FLUX.2 · klein 4B | 画像 | 8.0GB | 12.5GB | RTX 5070 | BF16 | Apache 2.0 |
| Fibo 2.0 · Dev | 画像 | 9.4GB | 27.0GB | RTX 5070 | BF16 | 非商用 |
| Qwen-Image-2.1 · テキストから画像 | 画像 | 9.5GB | 26.8GB | RTX 5070 | BF16 | 非商用 |
| Z-Image · Turbo | 画像 | 12.7GB | 20.7GB | RTX 5080 | BF16 | Apache 2.0 |
| Krea 2 · Turbo | 画像 | 13.4GB | 18.6GB | RTX 5080 | FP8 scaled | Krea 2 Community License |
| Wan 2.2 · テキストから動画(A14B) | 動画 | 14.5GB | 35.6GB | RTX 4090 | FP8 scaled | Apache 2.0 |
| HunyuanVideo 1.5 | 動画 | 19.2GB | 29.0GB | RTX 4090 | FP16 | 地域制限あり |
| Qwen-Image-Edit-2511 | 画像編集 | 20.8GB | 30.2GB | RTX 5090 | FP8 mixed | Apache 2.0 |
| LTX-2.5 · Distilled | 動画+音声 | 24.3GB | 44.9GB | RTX 5090 | ストリーミング | LTX-2 Community License |
| MiniMax H3 | 動画+音声 | 24.4GB | 40.1GB | RTX 5090 | W6A8(プルーニング版) | 地域制限あり |
| FastH3 · Omni(参照から動画) | 動画+音声 | 25.6GB | 41.3GB | RTX 5090 | ストリーミング | 地域制限あり |
| Pika H3 Flex · テキスト・フレームから音声つき動画 | 動画+音声 | 26.4GB | 42.0GB | RTX 5090 | W6A8(プルーニング版) | 地域制限あり |
手持ちのGPUでどのモデルが動くか確かめるときや、精度を手動で選ぶときは、ComfyUI 必要VRAMチェッカーを使ってください。Wan 2.5、2.6、2.7、3.0は意図的に載せていません。いずれもオープンウェイトがないためです(2026年10月2日に確認)。GPUが足りないなら、ComfyUIのクラウド料金比較をご覧ください。
各モデル
Anima
CircleStone LabsがComfy Orgと共同で作ったアニメ調の画像生成モデルで、NVIDIAのCosmos-Predict2 2Bをベースにしています。テンプレートのピークは4.4GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
FLUX 3 Image Klein
Black Forest Labsが2026年10月に公開したオープンなFLUX 3のモデルで、56億パラメータの画像生成モデルに2つのバージョンがあります(16ステップでサンプリングし、Black Forest Labs自身のAPIでも使われているステップ蒸留版のKleinと、ファインチューニングやLoRA学習向けの、蒸留していないKlein Base)。テンプレートのピークは6.7GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
MOSS-Image
OpenMOSSが2026年10月に公開したオープンなテキストからの画像生成モデルで、50億パラメータのシングルストリームのTransformerに、Qwen3.5 9BのテキストエンコーダとFLUX.2の小型VAEを組み合わせています。テンプレートのピークは7.3GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
FLUX.2
Black Forest Labsの第2世代のFLUXで、320億パラメータのdev(2025年11月)と、一般向けGPUのために作られた4B・9Bのklein(2026年1月)があります。テンプレートのピークは8.0GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Fibo 2.0
Bria AIが2026年10月に公開した第2世代のFIBOで、プロンプトと最大4枚の参照画像から、1つの重みで画像の生成と編集を行う80億パラメータのモデルです。テンプレートのピークは9.4GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Qwen-Image-2.1
Qwenが2026年9月に公開した画像生成モデルで、70億パラメータの生成モデルがネイティブで2K出力に対応し、80億パラメータのQwen3-VLをテキストエンコーダに使います。テンプレートのピークは9.5GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Z-Image
Tongyi-MAIの60億パラメータの画像生成モデルで、ここに挙げた中では数少ないApache 2.0のモデルです。テンプレートのピークは12.7GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Krea 2
Kreaが2026年6月に公開したオープンな画像生成モデルで、120億パラメータのTransformerに2つのバージョンがあります。テンプレートのピークは13.4GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Wan 2.2
AlibabaのWan 2.2(2025年7月)は、オープンウェイトのWanとしては今も最新のバージョンです。テンプレートのピークは14.5GBです。最小のファイルなら、RTX 5080で読み込めます。
HunyuanVideo 1.5
Tencentが2025年11月に公開した83億パラメータの動画生成モデルで、480pと720pに対応し、既定は121フレーム、別の超解像モデルを使えば1080pに引き上げられます。テンプレートのピークは19.2GBです。最小のファイルなら、RTX 5070で読み込めます。
Qwen-Image-Edit-2511
Qwenが2025年12月に公開した画像編集モデルで、画像と指示を与えて使います。テンプレートのピークは20.8GBです。最小のファイルなら、RTX 4090で読み込めます。
LTX-2.5
Lightricksが2026年8月に公開したオープンな動画生成モデルで、映像と一緒に音声も生成する220億パラメータのTransformerです。テンプレートのピークは24.3GBです。最小のファイルなら、RTX 5090で読み込めます。
MiniMax H3
MiniMaxが2026年8月に公開したオープンな動画生成モデルで、映像と一緒にサウンドトラックも生成します(ステレオ音声、長さは4〜15秒、24フレーム/秒)。テンプレートのピークは24.4GBです。最小のファイルなら、RTX 4090で読み込めます。
FastH3
カリフォルニア大学サンディエゴ校のHao AI LabによるFastVideoが、MiniMax H3を8ステップに蒸留したモデルで、テキストと最初・最後のフレームからの動画用のV2(2026年9月)と、最大9枚の画像、3本の動画、3本の音声クリップを参照として受け取るOmni(2026年10月)があります。テンプレートのピークは25.6GBです。最小のファイルなら、RTX 5090で読み込めます。
Pika H3 Flex
Pika Labsが2026年10月に公開した、MiniMax H3を追加学習したモデルで、MiniMax H3のベースの上で動く2つのLoRAアダプター(テキストと最初・最後のフレームからの動画用と、最大12個の参照用)として配布され、6回のサンプリングステップで音声が同期した動画を生成します。テンプレートのピークは26.4GBです。最小のファイルなら、RTX 4090で読み込めます。
数値の求め方
ComfyUIのワークフローは、工程ごとに進みます。テキストエンコーダがプロンプトを埋め込み(embedding)に変換し、必要に応じてプロンプト拡張モデルがプロンプトを書き直し、そのあと拡散モデルがサンプリングしてVAEがデコードします。モデルはノードが必要とした時点で読み込まれ、別のモデルに場所が必要になると退避されます。そのため収まる必要があるのは最も大きい工程で、全ファイルの合計ではありません。Wan 2.2のA14Bモデルは2つのエキスパートが交互に動くので、GPUに載るのは一度に1つですが、ダウンロードは両方必要です。
重みを除いた残りが作業用メモリで、ここはモデルごとに公表しているところがない部分です。解像度・フレーム数・バッチサイズに応じて増え、アテンションのカーネルによっても変わります。そこで各モデルのページでは、ファイルからの計算と並べてメーカーの公表値を原文のまま引用し、それぞれが何を測った数値かを示しています。
- ファイルサイズ:Comfy-Orgが再パッケージしたリポジトリと、各メーカーが公開しているComfyUI用のファイルについて、Hugging FaceのAPIが返す正確なバイト数です。2026年11月3日に取得しました。
- テンプレートの一式:docs.comfy.orgの公式ワークフローガイド(英語)です。各モデルのページからリンクしています。
- GPUのメモリ:各メーカーの仕様で、各GPUページと同じ値です。対象はNVIDIAのGPUのみです。ComfyUIはAMDやAppleシリコンでも動きますが、ここでは算出していません。