MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)

MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)をQ4_K_M・8kコンテキストで動かすには、22GBのVRAMが必要です(2026年11月3日に確認したconfig.jsonから計算)。収まる最小のGPUのメモリは24GB(ぎりぎり)で、動くデスクトップ向けGPUのなかで最も速いRTX 5090では、生成速度は最大721トークン/秒です。

更新日

パラメータ
35.2B(アクティブ3B)
コンテキスト長
262,144トークン
ライセンス
Apache 2.0
公開
2026年10月
config.jsonの確認日
2026年11月3日
必要なVRAM
22GB
Q4_K_M・8kコンテキスト・FP16のKVキャッシュでの値です。内訳は、重みが20.4GB、KVキャッシュが0.2GB、ランタイムのオーバーヘッドが1.3GBです。
計算・2026年11月3日
最小のGPU
24GB
24GBのGPU(RTX 3090、RTX 4090)ならぎりぎり収まります。ほかのGPU作業は先に閉じておきましょう。この設定では0.8GB残ります。
計算・2026年11月3日
デスクトップ向けで最速のGPU
RTX 5090
シングルストリームで最大721トークン/秒です。この水準の数値では、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。メモリ帯域幅から求めた値で、実測ではありません。
計算・2026年11月3日
そのGPUのクラウド料金
$0.50/時間
RTX 5090を1枚、SaladCloudでオンデマンド(税抜き)で借りられます(自社のデータセンターで運用するRunPodでは$1.19)。全事業者の料金比較(英語)
取得・2026年10月19日

MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)をローカルLLM動作チェッカーで開く

どのメモリ容量のGPUで動くか

必要量22GBを、メモリ容量ごとに比べます。モデルが使えるのはGPUのメモリの95%までで、色が付いているのは残りの容量か、足りない容量だけです。「ぎりぎり」は85%を超える場合で、長い会話に使える余裕はほとんどありません。

  • 8GB
    RTX 3070、4060、多くのゲーミングノートPC
    動かない
    14.4GB不足
  • 12GB
    RTX 3060 12GB、4070
    動かない
    10.6GB不足
  • 16GB
    RTX 4060 Ti 16GB、RTX 5060 Ti 16GB
    動かない
    6.8GB不足
  • 24GB
    RTX 3090、RTX 4090
    ぎりぎり
    残り0.8GB
  • 32GB
    RTX 5090
    動く
    残り8.4GB
  • 48GB
    RTX 6000 Ada、L40S、A6000
    動く
    残り23.6GB
  • 80GB
    A100 80GB、H100
    動く
    残り54.0GB
  • 96GB
    RTX PRO 6000 Blackwell
    動く
    残り69.2GB

ほかの量子化やコンテキスト長、Q8のKVキャッシュはLLM VRAM計算ツールで試せます。

計算・2026年11月3日

どのGPUを選ぶか

このサイトで扱うGPUのうち、Q4_K_M・8kコンテキストで読み込める最小のものはRTX 5090 Laptop GPU(24GB)です。必要量は22GBで、生成速度は推定360トークン/秒です。ただしぎりぎりの収まり方で、会話に使える余裕はほとんど残りません。余裕を持って使いたい場合、つまり32,768トークンのコンテキストを確保しつつメモリ使用率を85%未満に抑えたい場合は、RTX 5090(32GB)に上げましょう。その場合の必要量は22.5GBで、生成速度は約721トークン/秒です。

ほぼ劣化のないQ8_0なら、収まる最小のGPUはRTX A6000(48GB)で、必要量は39.5GBです。Appleシリコンでは、Mac mini M4 Proなら32,768トークンのコンテキストを含めて保持でき、生成速度は推定110トークン/秒です。ただしプロンプト処理はNVIDIAより遅く、長い文書ではその差がはっきり出ます。ユニファイドメモリのデスクトップでは、Ryzen AI Max+ 395が32,768トークンのコンテキストを22.5GBで保持でき、生成速度は推定103トークン/秒です。

GPU別の生成速度

GPU動く?推定トークン/秒体感メモリメモリ帯域幅
H100 SXM 動く ≤ 1,348 読むより速い 80GB 3,350GB/s
A100 動く ≤ 820 読むより速い 80GB 2,039GB/s
RTX 5090 動く ≤ 721 読むより速い 32GB 1,792GB/s
RTX PRO 6000 Blackwell 動く ≤ 721 読むより速い 96GB 1,792GB/s
RTX PRO 5000 Blackwell 動く ≤ 541 読むより速い 48GB 1,344GB/s
RTX 4090 ぎりぎり ≤ 406 読むより速い 24GB 1,008GB/s
RX 7900 XTX ぎりぎり ≤ 386 読むより速い 24GB 960GB/s
RTX 6000 Ada 動く ≤ 386 読むより速い 48GB 960GB/s
RTX 3090 ぎりぎり ≤ 377 読むより速い 24GB 936GB/s
RTX 5090 Laptop GPU ぎりぎり ≤ 360 読むより速い 24GB 896GB/s
RTX PRO 4500 Blackwell 動く ≤ 360 読むより速い 32GB 896GB/s
L40S 動く ≤ 348 読むより速い 48GB 864GB/s
RTX A6000 動く ≤ 309 読むより速い 48GB 768GB/s
RTX PRO 4000 Blackwell ぎりぎり ≤ 270 読むより速い 24GB 672GB/s
Radeon AI PRO R9700 動く ≤ 257 読むより速い 32GB 640GB/s
Arc Pro B70 動く ≤ 245 読むより速い 32GB 608GB/s
Arc Pro B60 ぎりぎり ≤ 183 読むより速い 24GB 456GB/s
RTX PRO 4000 Blackwell SFF ぎりぎり ≤ 174 読むより速い 24GB 432GB/s
RTX Spark 動く ≤ 121 読むより速い 128GB(GPU用102GB) 300GB/s
DGX Spark 動く ≤ 110 読むより速い 128GB(GPU用126GB) 273GB/s
Ryzen AI Max+ 395 動く ≤ 103 読むより速い 128GB(GPU用96GB) 256GB/s
RX 7900 XT 動かない - 収まらない 20GB 800GB/s
RTX 4060 Ti 動かない - 収まらない 16GB 288GB/s
RTX 5060 Ti 動かない - 収まらない 16GB 448GB/s
RTX 5080 動かない - 収まらない 16GB 960GB/s
RTX 5070 Ti 動かない - 収まらない 16GB 896GB/s
RTX 4080 SUPER 動かない - 収まらない 16GB 736GB/s
RX 9070 XT 動かない - 収まらない 16GB 640GB/s
RX 9060 XT 動かない - 収まらない 16GB 320GB/s
RTX 3060 動かない - 収まらない 12GB 360GB/s
RTX 4070 動かない - 収まらない 12GB 504GB/s
RTX 5070 動かない - 収まらない 12GB 672GB/s
Arc B580 動かない - 収まらない 12GB 456GB/s

シングルストリームの生成速度を、メモリ帯域幅と効率70%から求めた値です。プロンプト処理とバッチ処理は含みません。どれも上限(理論値)で、実測ではありません。MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)がQ4で1トークンごとに読む重みはわずか1.7GBです。これほど少ないと、計算式に含まれない1トークンごとのコストが実際の速度を大きく左右します。≤の付いた21個の数値は、実際のランタイムの速度が表示値をもっとも大きく下回る箇所です。ほかの量子化やAppleのハードウェアについては生成速度(トークン/秒)推定ツールを、モデルではなくハードウェアを選んでいる場合は全GPUの比較をご覧ください。

計算・2026年11月3日

量子化・コンテキスト長別の必要メモリ

量子化4,096トークン8,192トークン32,768トークン
Q8_039.4GB(48GBに収まる)39.5GB(48GBに収まる)40GB(48GBに収まる)
Q5_K_M26.6GB(32GBに収まる)26.7GB(32GBに収まる)27.2GB(32GBに収まる)
Q4_K_M21.9GB(24GBに収まる)22GB(24GBに収まる)22.5GB(24GBに収まる)

重みはQ4で20.4GBです。コンテキストが1,000トークン増えるごとに、FP16のKVキャッシュが約0.02GB増えます(これとは別に、大きくならない固定の再帰状態が0.06GBあります)。ほかの設定はLLM VRAM計算ツールで試せます。

計算・2026年11月3日

モデルについて

MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)は35.2Bパラメータのモデルです。MoE(Mixture of Experts)構成で、1トークンごとのアクティブパラメータは3Bです。全40レイヤーのうち、会話とともに大きくなるキャッシュを持つのはフルアテンションの10レイヤーだけです(KVヘッド2個、ヘッド次元256)。残りの30レイヤーはGated DeltaNetの線形アテンションで、持つのは小さな固定サイズの状態だけです。OpenBMBが2026年10月に公開したMiniCPM-V 4.7で、視覚モデルのMiniCPM-VシリーズではじめてのMoEモデルであり、重みは35B、1トークンごとに読むのは3Bで、言語部分はQwen3.5とQwen3.6、ビジョンエンコーダはSigLIP2をベースにしています。1枚の画像、複数の画像、動画を読み込めます。

テキスト、画像、動画 コンテキスト長262,144トークン Apache 2.0 2026年10月公開 35.2B中3Bがアクティブ

思考モード:モデルカードの例は思考オフで動かしています。GGUFのリポジトリでは、メインのファイルは思考オフで、別のthinking/フォルダのファイルで思考がオンになります。

256個のエキスパートはすべてメモリに置かれ、1トークンごとのアクティブパラメータは3Bです。パラメータ数にはビジョンエンコーダが含まれます。テキスト専用のGGUFはわずかに小さくなります。

ネイティブのコンテキスト長は262,144トークンです。ライセンスはApache 2.0で、寛容な(permissive)ライセンスです。重みの公開は2026年10月です。

得意なこと

  • 文書、スクリーンショット、動画のローカルでの処理。OCR、PDFの解析、ビジュアルグラウンディングには、モデルカードにそれぞれのガイドがあります。
  • MoEならではの速さ。1トークンごとに読むのは3Bパラメータだけです。
  • ほとんどのリリースより多い公式フォーマット:OpenBMBによるGGUF・AWQ・GPTQ・FP8版と、Ollamaのモデル
  • Apache 2.0

注意点

  • 1トークンごとに3Bを読むために、35B分の重みをすべてメモリに置きます。速いモデルであって、小さいモデルではありません。モデルカード自身も、MoEモデルの保存に必要な容量は「アクティブなパラメータだけに限られない」と書いています。
  • モデルカードにあるスマートフォンでの速度は、OpenBMB独自のllama.cppのフォークとドラフトモデルによるもので、通常のllama.cppのものではありません。
  • Transformersはバージョン5.18以降が必要です。
  • ハイブリッド構成のレイヤーには最新のランタイムが必要です。古いビルドでは、2025年のモデルと同じ計算でメモリが必要になると考えてください。

似たモデル

Q4_K_M・8kコンテキストでMiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)とほぼ同じメモリを必要とするモデルです。手持ちのGPUで実際に比べる相手になるのは、これらのモデルです。「1kトークンあたり」の列はコンテキストが1,000トークン増えるごとのコストで、同じサイズのモデルの間でもっとも差が出るところです。

モデルサイズ必要量1kトークンあたりコンテキスト長公開
MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)35.2B(アクティブ3B)22GB0.02GB256k2026年10月
Nanbeige4.3 33B33.1B22.2GB0.213GB512k2026年10月
Qwen3 32B32.8B22.4GB0.262GB40k2025年4月
DeepSeek-R1 Distill Qwen 32B32.8B22.4GB0.262GB128k2025年1月
Qwen2.5 Coder 32B32.8B22.4GB0.262GB32k2024年11月

全モデルの比較、8〜96GBに収まるモデル(英語)、クラウドGPUごとの最安の時間料金(英語)もご覧ください。

よくある質問

MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)は24GBのGPUで動く?
はい。Q4_K_M・8kコンテキストで約22GBが必要で、24GBのGPUにぎりぎり収まります。
MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)をQ8で動かすには、VRAMはどれくらい必要?
8kコンテキストで約39.5GB、32kコンテキストでは40GBです。Q8はほぼ劣化がないので、収まるならQ8を使うのがおすすめです。
MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)のコンテキスト長は?
ネイティブで262,144トークンです。すべてをQ4_K_Mで保持すると約27.2GBが必要で、そのうち5.4GBがコンテキストの分です。
MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)が長いコンテキストでも少ないメモリで済むのはなぜ?
ほとんどのレイヤーが、大きくなっていくキャッシュを持たないからです。全40レイヤーのうち、会話とともに大きくなるキャッシュを持つのはフルアテンションの10レイヤーだけです(KVヘッド2個、ヘッド次元256)。残りの30レイヤーはGated DeltaNetの線形アテンションで、持つのは小さな固定サイズの状態だけです。32kトークンのコンテキストに必要なメモリは約0.7GBです。もし40レイヤーすべてが従来どおり全長のキャッシュを持っていたら、同じ会話に約2.7GBかかります。
MiniCPM-V 4.7 35B-A3B (MoE)はRTX 4090でどれくらいの速さ?
Q4・シングルストリームでの上限は約406トークン/秒で、体感は「読むより速い」にあたります。これはGPUのメモリ帯域幅から求めた上限で、実測ではありません。この水準の数値では、計算式に含まれないコストが1トークンごとの時間に占める割合が大きくなるため、実際のランタイムはこれを大きく下回ります。
  • アーキテクチャの値は、Hugging Faceのopenbmb/MiniCPM-V-4.7-35B-A3Bにあるconfig.jsonとモデルカードから読み取り、2026年11月3日に確認しています。このページの数値はすべてこれらの値から計算しています。このモデルのためにハードウェアを買う前に、元の値を確認してください。
  • 推定値は、ほかに何も動いていないGPUで会話を1つだけ扱う前提です。同じGPUでデスクトップ環境も動かすと、0.5〜2GBが使われます。